症状について


各症状別にまとめてみました。
復旧依頼の際の参考にしていただければ幸いです。


 データ救出・論理障害(軽度)


1.正常なHDD(パソコン)よりデータを救出(コピー)する場合です。
  パソコンの入れ替え、お引越し、サーバ移転のお手伝いをいたします。
  また、故障予測サービスで「交換警告」が出た場合の予防的な交換も、本項目に該当いたします。
  障害は起きておりませんので、「データ救出」のお取り扱いをいたします。

2. ゴミ箱ではなく、完全に削除した場合でも、データ復旧が可能です。
  (または、ゴミ箱を空にした場合も、データが消されますので復旧対象となります)

削除した場合の復旧率
 ・NTFS(Windows):スワップファイルによる上書き消滅がなければ、100%復旧できます。  
 ・FAT16/32(Windows/Macintosh):スワップファイルによる上書き消滅がなければ、100%復旧できます。
 ・HFS/HFS+(Macintosh):システムの使用状況に応じて判断いたしております。
 ・Ext/UFS(Linux/UNIX):システムの使用状況に応じて判断いたしております。(難しい場合もあります)

[専門用語]スワップファイルとは?
 ※コンピュータの動作を維持するためのファイルで、常に読み書きが行われております。
  本来このようなデータはメモリに存在するのですが、OS(オペレーティングシステム)側で不要と判断されたデータは、
  メモリを空けるためにハードディスク等のストレージに退避されます。
  よって、削除された部分にスワップファイルが書き込まれた場合、上書きによりデータが復旧できなくなります。
 ※誤った削除に気が付かれましたら、コンピュータの電源をすぐに切る事が大切です。


 論理障害(中度)


「領域(パーティション)開放」「フォーマット操作」が該当いたします。
領域開放やフォーマット作業でも、詳細な全セクタデータスキャン(解析)により、データ復旧が可能です。
復旧率の概算を説明いたします:

フォーマットした場合の復旧率
 ・NTFS:特に問題なく、ほぼ100%復旧できます。
 ・FAT16/32:ルートに存在するファイルを除き、90〜100%復旧できます。
  ※ ルートに重要ファイルが存在する場合は、別途解析を実施、復旧いたしております。
 ・HFS/HFS+:特に問題なく、80〜90%を復旧できます。
  ※ 残りの10〜20%に重要データが入っている場合は、別途解析を実施いたします。
 ・Ext/UFS:特に問題なく、90〜100%を復旧できます。ただし、完全抹消の場合は復旧が難しいです。

[専門用語]ルートとは?
 ※最も高い位置に存在するファイル/フォルダを指します。
  すなわち、ドライブを開いて最初に表示されるデータがルートと呼ばれる位置です。
  各データはルートより第二階層・第三階層・・と深い位置に移動する形で構造が形成されます。

[専門用語]完全抹消とは?
 ※データ復旧できないように、セクタレベルで別のデータを書き込みます。
  データの安全性を高めるための処置なのですが、データ復旧に対しては難しくなっております。
 ※ 論理ドライブを削除いたしますと、復帰できません。十分にご注意ください。

 論理障害(重度)


突然的にファイル/フォルダが消失、探しても見つからない。またはエラーメッセージ表示。
ドライブにアクセスを試みると、エラーが表示されWindowsがフリーズ、強制終了。
「フォーマットしますか?」(「初期化しますか?」)と表示され、データが見えない。
「パラメータに誤りがあります」「ディレクトリが壊れています」など、破損を表すエラーが表示され、データが見えない。
「ドライブがありません」など、ドライブ自体がないエラーが表示され、データが見えない。

ファイルシステムの論理的な異常により、各ファイルへアクセス不可(起動不可)となる障害が「論理障害重度」です。
ただ、その異常の起因を必ず解析する必要がございまして、それが初期診断作業となります。
誤ったアドレスが格納、またはアドレスが格納されないままファイルシステムが閉じられたケースは判断が一つですが、
アドレスを格納するセクタを読み出せない・・物理障害との重ね合わせを上手に組み合わせ、判断する必要がございます。
このあたりの診断方法が曖昧だと、「推量の余地」を残してしまい、データ復旧作業が上手くいきません。
そのため、データ復旧の成功確率を上げるには、物理障害を判断できる業者へ最初に出す必要性がございます。
※ 物理障害に対応できていないと、重なり合う障害を見抜く事は叶わず、処置に失敗され、症状が進行してしまいます。

[専門用語]FATとは?
※ チェーン構造でクラスタを結んでいきまして、データの終端までそれが続く簡単なファイルシステムです。
ファイルの最大容量などに制限がありますが、読み書きするだけであれば特に問題ありません。
(しかしながら、データが詰まってくると壊れ易いという欠点もあります)

[専門用語]NTFSとは?
※ Windows2000 / XP / Vista / 7以降の方はこのファイルシステムが「標準」です。
FATではチェーンで繋いでいくのですが、こちらは固めてファイルの位置を管理します。
読み書きの他に色々な機能が追加されており、アクセス速度は不利ですが、安全性を重視してください。

注意事項
 「フォーマットしますか?」「初期化しますか?」などの指示には絶対に従わないで下さい。
 処理に失敗されるか、データを破棄されて初期状態へ戻ります。
 なお、この状態からでもデータを復旧することはできますが、復旧率は低下します。

ファイルシステム別:データ復旧率
 ・NTFS:現状維持であれば、ほぼ100%復旧できます。
  ※フォーマットの指示に従い、フォーマット作業を実施してしまった場合は90%前後となります。
 ・FAT12/16/32 exFAT:現状維持であれば、ほぼ100%復旧できます。
  ※フォーマットの指示に従い、フォーマット作業を実施してしまった場合は65〜80%前後となります。
 ・HFS/HFS+:現状維持であれば、ほぼ100%復旧できます。
  ※初期化の指示に従い、初期化を実施した場合は70〜80%前後となります。
 ・Ext2/3:現状維持であれば80%〜ほぼ100%の復旧率が見込めます。
  ※決して、fsck(全てy)などの作業は実施しないでください。復旧不可となる可能性がございます。
 ・UFS1/2:現状維持であれば70%〜ほぼ100%の復旧率が見込めます。
  ※ノード欠損、読み書き不能セクタの影響が大きく出るため、出来る限り現状維持でお願いいたします。
 ・XFS:現状維持であれば70%〜ほぼ100%の復旧率が見込めます。
  ※ノード欠損、読み書き不能セクタの影響が大きく出るため、出来る限り現状維持でお願いいたします。

 物理障害(軽度)


プラッタ障害が小さい場合(不良セクタが拡散しない状態)
アクセスが途中で止まってしまう症状を起こします。
 ※再試行(リトライ)を何度も起こし、アクセスが停止いたします。
このようなリトライを起こさせる主要因は訂正不能セクタ(読み書き不能セクタ)が原因です。
 ※リトライ個所に凹凸が存在した場合、「リトライ(再試行)」により悪化、中度・重度へ症状が進行するケースもあります。
 ※軽度の状態で収まるのは稀といっても過言ではありません。

[専門用語] リトライとは?
※読み書きに失敗いたしますと発生いたします。
 何度か再試行いたしまして、読み書きできれば成功、それでもできないと失敗が戻り値となりますが、
 あくまでも読み書きに関する「成功可否」となりますので、ドライブの状態は考慮されておりません。
 そのため、一度でもリトライが起きた場合は「交換」を強くお勧めいたしております。

 物理障害(中度-A)


プラッタ障害レベル重度(不良セクタが拡大する可能性がある場合)
BIOS(コンピュータ)に対し「認識」と「不認識」を繰り返し、動作が不安定な状態を指します。
このような場合、「かろうじて認識」していたのに、異音が出て認識しなくなったなどが挙げられ、
これがデータ復旧サービスにおいて一般的に「悪化する」と呼ばれる状況です。
※ IOエラー発生等、普段と挙動が違うと感じましたら、とにかく「現状維持」でご依頼頂けますと幸いです。

[専門用語]BIOSとは?
※コンピュータを初期動作させるプログラムです。
 ここで初期的な動作を行い、OSのブートへジャンプいたします。(制御がOSに渡り、動作いたします)
 この過程にてハードディスク(SSD)の認識がありまして、動作が不安定な場合、その認識に時間を要してしまいます。

 物理障害(中度-B)

コントロール基板(ファームウェア)損傷等
BIOS(コンピュータ)に対しまして「全く認識できない状態」、あるいはプラッタ(ディスク)の回転もない状態です。
 ※ハードディスク電子制御基板の破損が原因にて動作に至らない場合、
  あるいは「ファームウェア損傷」による障害は[物理障害中度B]に分類されます。

[専門用語] ファームウェアとは?
 ※「ファームウェア」は、ハードディスク自体を動作させるためのプログラムを指します。
  ハードディスク自身にも、「自分自身」を動かすのにプログラムが必要となります。
 ※ 基板側」と「プラッタ側」で組み合わせ、一つになりますゆえ、その組み合わせも重要です。
  これも壊れた場合、ハードディスク自体が動作しなくなりますので、重要な部分です。

 物理障害(重度)


1.ハードディスク(ヘッド)の動きが異常、「カタンカタン、ガタガタ、ジッジッ」などの異音が発生する。
 ※はじめは認識するが、動作が不安定で、時間が経つにつれ認識しなくなってしまうという流れです。
2.BIOS(コンピュータ)に対して「認識しない状態」が多い、または「認識に全く至らない状態」です。
 ※モータは回転するが、異常音が非常に大きく、軸が引き摺る場合(東芝製モータ破損)も該当します。
3.スピンアップ(起動)、スピンダウン(電源OFF)の際に、「ヘッド吸着」を起こして自力始動不能の場合。
4.動作中の落下でヘッドがプラッタ(ディスク)と接触し、「吸着」して全く回転できない場合。
5.ハードディスクの「ファームウェア」が壊れて認識しなくなった場合。
6.他社復旧不能により、「物理障害 [中度]」から悪化させてしまった場合。
7.内部機構が破損する「ヘッドクラッシュ」を起こしまして、「一切、認識不能」となった場合。
8.ハードディスク内部から異音が出てしまい、「完全に故障」していると認識できる場合。

[専門用語] ヘッド吸着とは? (データ復旧にはクリーン環境を必要とします)
 ・本来、「ディスク上」を浮いているヘッドが、外的要因(衝撃)にて「ディスク表面」へ落下し、表面に張り付いて取れ
  なくなる現象に関しまして、「ヘッド吸着」と呼ばれております。
 ・極限まで磨かれた物同士の接触は、表面に凹凸がなく、そのまま吸い付くように張り付きます。
  なお、一度張り付いたら、自力始動不可となります。そのため、分解&吸着解除&新ヘッドの投入(交換)が必要です。

[専門用語] ヘッドクラッシュとは?
 ※ヘッド先端が変形・劣化などで破損いたしまして、正常な読み書きができない状態を指します。
  この場合、内部を分解いたしまして、ヘッド交換する方法を採用いたしております。
 ※ハードディスク内部の修理には、それ相応のクリーン環境(当社においてはクリーンベンチ)を必要といたします。

これら機械的破損の物理障害では、クリーン環境(無埃空間)で分解修理いたします。
 ※内部の機械的な部分に対する交換作業(ヘッド交換・プラッタ移植)がメインとなっております。

クリーン環境での作業の概要
 1.開封調査(プラッタ表面検査)を実施、復旧可能性および復旧率をお客さまにご提供いたします。
 2.お客さまの了解を得まして、復旧作業(分解修理&データスキャン&再構築)を実施いたします。
 3.復旧できたデータをリストにいたしまして、お客様に確認していただきます。
  ※この段階にて、目的のファイルが見当たらない場合、復旧費用の請求はありません。
 4.データ再構築作業を行いまして、各データを復旧いたします。そして、復旧済データを検査のち、納品いたします。


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